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セッションについて思う事!

巷で行われてるセッションは、その殆どが生バンドで歌えます、演奏出来ます。
残念ながら結果的にそうなってる事が多い。それはセッションでは無く生オケやね。
ボーカリストは歌詞を見て歌うのは当たり前、参加する演奏者は自分の出番まで読書タイム。
なんじゃそりゃ~・・・・
そうなるのは僕自身の責任でもあり、ステージで行われてるセッションの1曲1曲に魅力が無いからだと思います。

目的に応じて色んなセッションがあって良いと思います。
だからこそ.毎月第1日曜日の「じゃず家ワークショップセッション」は他とは違う事を目指しています。

偉そうに、何でセッションをやってるかって?・・・
この歳なって思うんやけど、経験者として伝えるべき事があるから。
それがプレイヤーの質の向上に繋がって欲しいから。プロ、アマ関係無し。
またそのセッションを通じて僕が勉強したいから。


セッションについて思った事、何故こんな事を書いたかと言えば

セッションは元々は、仕事を終えたプロミュージシャンが夜中に色んな店に集まって来て、自然発生的に音を出し始めました。
その頃(30年以上前)は、まだ沢山のジャズクラブが朝まで営業していて、お客さんも残っていました。何処の店に行っても毎日その様なセッションが夜中にくり広げられていましたね。
ホストが参加者の名前を呼んで進行する、今のこの様なセッションは、
25年位前に東京の目黒駅前に在った「ソノカ」と言うジャズスポットが始まりでした。
それが、あっと言う間に全国に広まって行きました。
僕はその現場にも居たので、セッションに対しては特別な思いがあるのかも知れません。

「ソノカ」のセッションは毎週水曜日に行われ、ホストはサックスの入ったカルテットでした。すると、普段は客が少ないのにセッションの日は客(参加者)が何処からともなく集まってきました。これは今でも変わっていませんね。
そのせいもあってか、暫く経って、当時新大久保(明治通り沿い)に在った「サムデイ」と言う店が、同じ水曜日にセッションをやり始めました。こちらはホストはベーシスト 1 人のみ。(但し有名なベテランベーシスト)
同じ水曜日、山手線内で比較的場所も近いので、客(参加者)が分散されるのではないかと懸念されました。
ところが蓋を開けてみれば、客(参加者)はいつもと変わりませんでした。
つまり、客(参加者)は2倍になっていたのです。
潜在的に、何処かで演奏したいと思ってたプレイヤーは沢山居たのだと思います。例えば、かつて学生時代にジャズ研等のサークルに参加してたとか。
そう言う流れで、セッションをやり出したライブハウスが徐々に東京エリアに増え始めました。

セッションホストをやっていたプロミュージシャン達の中には、事情があって故郷に帰り、地元で演奏活動を始めるプレイヤーも少なくありませんでした。そして、その様な人達が地方でセッションも始めました。
また、その様な情報を聞いた地方のライブハウスもセッションデーを設け始めました。
ボーカルセッションは代々木に在る「ナル」と言う店が最初だと思います。
ボーカルセッションというタイトルは当時は聞き慣れず、違和感を覚えましたが、今では普通ですね。
そう言う事もあって「代々木ナル」は、今でも「ボーカリストの登竜門」的存在です。

この様な経緯で全国に今の様なセッションが広まって行きました。
セッションには良く参加するのだけど、他人(誰か)のライブを聞きには行かない・・・・
その様な人達が多いですね。
他人の良い演奏を聴くのはとても勉強になります。どうかセッション以外の日にも足を運んで下さい。

 

# by saltgt | 2011-10-29 09:05 | Column